OSHIROX

DESIGN / METHOD
デザイン・工法

COATING耐候性について

OSHIROX COAT

コート剤「OSHIROXコート」について

OSHIROXコートによる、OXハイブリッドカラーコーティング工法 ®は非常に高い耐久性を有しており、塗膜コートは日光、風雨、排気ガスなどから来る煤煙など過酷な環境からコンクリートを保護しています。
しかし塗膜コートが曝されている過酷な環境というのは塗膜の外側だけの話ではありません。 コンクリートにおいては高いpHや湿気といった過酷な環境が塗膜の内側で発生しており、これらをシャットアウトするため、専門のコート剤で下地処理を施します。適切に施すことで、カラーコーティングの耐用年数を飛躍的に向上させることが可能です。

また、OSHIROXコートにより形成された防汚層および防水層は通気性を保持しているため、建材内部に水蒸気がこもることはありません。

耐候性・低汚染性について
耐候性について
特長
フッ素TOPコートにより意匠を長期に守ります。
構成
・ECP、GRC、PC、ALC(扱き必要)、RC(仕上げ左官下地処理必要)
・エポシキプライマー or 水性カチオンプライマー
・ベースコート(変性シリコンアクリル塗料)
・意匠コート
・中塗り
・フッ素TOPコート
塗膜構造
原料にリコート可能なフッ素を使用することで。リコート性が上がります。
汚染除去のメカニズム

1 汚れが付着しにくい

汚れが付着しにくい
塗膜表面に帯びる静電気を低減することにより、汚染物質の付着を抑制します。

2 汚れが定着しにくい

汚れが定着しにくい
架橋密度が高まったことから、汚染物質の衝突による塗膜変形を現象させ、塗膜への汚染物質の定着を抑制します。

3 汚れが除去されやすい

汚れが除去されやすい
水との接触角が低くなったことから、濡れ性(親水性)が向上し、汚染物質の洗浄効果が現れ、汚れが落ちます。
長期修繕計画について

OSHIROXハイブリットカラーコーティング工法は、
20年の耐候性があります。

塗替え頻度は20年相当。
塗替え時に、意匠を変更することも可能です。

リコート可能なTOPコートの為、旧塗膜を剥がす必要がありません。

耐候性比較

促進耐候性試験結果(キセノンランプ)

促進耐候性試験結果
性能試験成績
試験項目

規定及び試験方法

ステインプロテクター
OXC-WF

ステインプロテクター
OXC-WAS

容器の中での状態

堅い塊がなく一様になる。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

低温安定性(-5℃)

変質しない。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

塗装作業性

2回塗りで、はけ塗り塗装作業に支障がない。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

塗膜の外観

正常である。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

隠ぺい率%(白及び淡彩)

95以上

ステインプロテクター OXC-WF98

ステインプロテクター OXC-WAS98

鏡面光沢度

70以上

ステインプロテクター OXC-WF80

ステインプロテクター OXC-WAS80

耐水性

96時間浸漬したとき光沢保持率が80%以上で、塗面に異常がない。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

耐アルカリ性

7日間浸漬したとき光沢保持率が65%以上で、塗面に異常がない。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

耐洗浄性

1,000回の洗浄に耐える。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

耐湿潤冷熱繰返し性

光沢保持率が80%以上で、湿潤冷熱繰返しに耐える。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

屋外暴露耐候性

12か月の試験で、白亜化の等級は2以下で、割れ・剥がれ・膨れ及び穴がなく、色とつやの変化の程度が見本品に比べて差がない。

ステインプロテクター OXC-WF合格

ステインプロテクター OXC-WAS合格

耐汚染性

屋外暴露6ヶ月のグレースケール値5(良好)→1(不良)

ステインプロテクター OXC-WF5

ステインプロテクター OXC-WAS5

促進耐候性

(キセノンランプ)照射時間2,500時間で、塗膜にひび割れ、剥がれ、及び膨れがなく、光沢保持率は80%以上で、変色の程度がグレースケール3号以上であり、白亜化の等級は1以下とする。

ステインプロテクター OXC-WF合格(耐候形1種)

ステインプロテクター OXC-WAS合格(耐候形1種)

各種コート剤について

REPORTOSHIROX試験報告書

  • 試験風景
  • 試験風景
  • 試験サンプル

メタルハライドランプ式耐候性試験機による3000時間※の促進耐候性試験

※日本の屋外における年間平均紫外線量 (300~400nm)として、50~60年に相当するといわれている。

試験名称および概要

[試験名称]OSHRIOXハイブリッドカラー塗装を施したモルタル板試験体のメタルハライドウェザーメーター耐候性試験

[試験概要]モルタル片にOSHIROXハイブリッドカラー仕様で塗装し、メタルハライドウェザーメーターによる促進耐候性試験を行った。試験前、試験途中、試験後において外観の変化を観察した。

1. 試験体仕様

1. ISO基準砂をもちいた25*50*50(mm)のモルタル板の試験面(上面)に《1. OXC-EPO 2. OXC-WCCベース 3. OXC-WCC意匠 4. OXC-WF》の仕様で塗装し、現状試験体、ウェーザーメーター用試験体を作成

2. 室温養生二週間後、底面、側面をエポキシ塗料でマスキングした

2. メタルハライドランプ式耐候性試験機による促進試験

塗布後2週間室温養生した試験体を、メタルハライドランプ式耐候性試験機にて1500時間の促進耐候性試験にかけ、約150時間ごとに観察した。

結果 1.

結果 2.外観目視記録(控えの試験体との目視比較)より

957.1時間時点でやや白化の傾向が表れ、1100.7時間以降明確な白化がみられた。色調変化はデザインの性質上測定できないが、写真を比較する限り模様自体に変化は見られないため、ハイブリッドカラーそのものの劣化というより、上塗りのクリヤー塗膜(OXC-WF)が957.1時間以降を境に劣化していったと考えられる。また、1445.6時間後においても水を滴下した場合のモルタルへの水の浸入はみられなかった。

3. 考察

OSHIROXハイブリッドカラーコーティング塗装の経年による変化についてメタルハライドウェザーメーターを用いて評価した。 1445.6時間=紫外線総量換算約29年分においても、膜厚が薄い意匠部(今回の試験体では黒い意匠部分)が劣化等の明確な色変化は起こらず、柄などの保持は期待できることが確認できた。 ただし上塗りのクリヤー塗膜は20年相当から劣化がはじまり、クリヤー塗膜の白化により意匠が白くぼけてしまうため、29年相当でも極端に柄が失われたりはがれたりは起こらずとも、元の意匠性は徐々に損なわれてしまう。工法そのものの耐用年数は20年強と考えられる。