OSHIROX

DESIGN / METHOD
デザイン・工法

OSHIROXの工法について

OSHIROX METHOD

OSHIROXの工法について

OSHIROXの各種工法は、洗浄とコーティングを基本とします。主な建材はコンクリートですが、石材(石・レンガ・タイル・アルミ板)等も対応しています。 コート剤の浸透を向上させる徹底した洗浄と、内部で硬化する浸透型(含浸)コート剤「ステインガード」及び、塗膜型コート剤「ステインプロテクター」による強化・保護で、構造物の耐久性を向上させます。

また、最高品質の一点もの”オートクチュール”。まさにその精神で、世界でたった一つのコンクリートウォールを創ります。

ABOUT工法の概要

WASH

コート剤の浸透を向上させる洗浄

刷毛や噴霧器などを用いて洗浄剤を塗布する方法や、現場の規模によっては高圧の温水洗浄機を使用します。洗浄で落ちないペンキなどの汚れは、ヘラや剥離剤などを使用し、細かく落としていきます。

経年劣化で汚れが付着した建材はもちろんのこと、汚れが付いていない新設コンクリートでも洗浄を行います。新設コンクリートにはコート剤の浸透を妨げる様々な要因があります。専用洗浄剤(OSHIROXクリーナー)でこれらを洗浄することにより、コートの浸透性が向上します。

COAT

浸透型コート剤「ステインガード」
浸透型コート剤「ステインガード」

浸透型(含浸)コート剤「ステインガードは、石材・コンクリート表面に塗布することで、その内部に深く浸透し、吸水性を著しく低下させる効果により、裏面や小口からのアルカリ水の吸い上げを防止します。また表面への汚れの付着を抑制し、汚れが付着しても簡単なメンテナンスで除去可能になります。
シリカを主成分としているため、汚れの防止と共に建材を緻密にして表面硬度を向上させます。形成された浸透防水層は通気性を持っているため、建材内部に水蒸気がこもることはありません。

  • 内部に深く浸透
  • 表面硬度の向上
  • アルカリ水の吸い上げ防止
  • 汚れの付着を抑制
  • 通気性保持蒸散作用
  • メンテナンスの軽減

各種コート剤について

COAT

塗膜型コート剤「ステインプロテクター」
塗膜型コート剤「ステインプロテクター」

塗膜型コート剤「ステインプロテクター」は、耐久性・耐候性に優れており、石材・コンクリート表面に塗布することで塗膜を形成し、汚れ、塩害、中性化などのトラブルから長期的に保護します。またコンクリートに対して高い密着性を有しており、吸水に起因する濡れ色を防止します。

汚れが付着しにくい「低帯電制」
塗膜表面に帯びる静電気を低減することにより、汚染物質の付着を抑制します。

汚れが定着しにくい「高い架橋密度」
架橋密度が高まったことから、汚染物質の衝突による塗膜変形を現象させ、塗膜への汚染物質の定着を抑制します。

汚れが除去されやすい「親水性」
水との接触角が低くなったことから、濡れ性(親水性)が向上し、汚染物質の洗浄効果が現れ、汚れが落ちます。

各種コート剤について

DESIGN

ハイブリッドカラーコーティング工法
ハイブリッドピーリング工法
意匠
最高品質の一点もの”オートクチュール”のように
世界でたった一つのコンクリートウォールを創る。

OSHIROXでは、コンクリートの可能性を探求し、クライアントの想像を超える創造物を、当社の技術をもって実現します。
クライアントのための完全オリジナルデザイン、そして素材・技術全てが最高品質の一点もの”オートクチュール”。
まさにその精神で、世界でたった一つのコンクリートウォールを創ります。

各種デザイン・工法について

TROUBLE問題点と原因

コンクリート構造物の特徴と問題点

コンクリートの歴史は古く、約9,000年前にはすでにコンクリートの様な石材が用いられていたと言われています。コンクリートはカルシウムを多く含んでいることを除けば、地球上に普遍的に存在する構成元素から成り立っており、安価に製造出来る人工の石材です。

用途、目的、またはコンクリート製造会社によってその配合が異なっていますが、基本的に、水・骨材 (粗骨材および細骨材)・セメントを混和し製造されます。コンクリートの強度は概ね厚さに比例し、分厚くすればするほど重量も増加します。現在もなおコンクリート製法に関しては各社で開発が進められ、より軽くより耐久性の高いコンクリート製品が世に送り出されています。
しかし、コンクリート構造物には以下のような問題も多く存在・発生しています。

耐用年数を超えた老朽化
耐用年数を超えた老朽化

日本でセメント製造が始められたのは明治8年であり、近代建築において大きな功績を残した建築石材です。しかし、老朽化が進み、コンクリート片の落下・崩落などの重大事故なども発生しています。当時のコンクリート耐用年数は50~60年または100年と言われていましたが、今でもその年数を大きく越えたコンクリート建造物が多数存在し、補強やそれにかかるコストなど問題になっています。

見た目の劣化
見た目の劣化

コンクリートは多量の水酸化カルシウムを含んでおり、これが水に溶け出すことでアルカリ性を発現します。特に新設コンクリートにおいてその存在量が顕著であり、時間の経過と共にその存在量は減少しますが、炭酸カルシウムとなってコンクリート表層に析出することがあります。これはエフロレッセンスと呼ばれ、コンクリート建造物の美観を大きく損なう原因にもなっています。 しかし、コンクリート内部がアルカリ性を保つことで内部の鋼材に酸化皮膜を形成し、錆などの腐食から守られています。

突貫工事
突貫工事

技術開発によりコンクリートの耐久性は飛躍的に向上しました。しかしコンクリート建造におけるコストダウンを図るために、コンクリートの凝固に必要な養生期間を十分に設けることなく、現場へ運ばれ組み立てられることがあります。いわゆる突貫工事と呼ばれるものです。 建築技術の向上により、設計上強度には恐らく問題はありませんが、こうした若いコンクリートは未反応セメントが多量に存在し、コンクリートコーティングの難易度を大きく上げています。コンクリートのコーティングが長持ちしなかったりトラブルが多いのはこのためです。

劣化のメカニズム
劣化のメカニズム

コンクリート、天然石材やレンガ・タイルと言った建材はアルカリ水を吸い上げやすい性質を持っております。左図のように事前に対策を行っていない場合、裏面からアルカリ水を吸い上げ、表面に濡れ色、白華が発生します。この状態を放置すると太陽光に含まれる紫外線を受けてアルカリ水が黄変し、美観を大きく損ないます。